ゲルト、怪我人のお守なんて面倒かも しれないがよろしく頼む。 話も俺だけじゃなく君の方からも。 この村の事知らない事ばかりだから 全部興味深く聞かせてくれ。[ふらふら何処かにいかないように見張り兼、話し相手としてゲルトと関わる様になって。この村の凄惨な過去をお伽話のように聞かされることもあっただろう。だがそういう話の後は決まって昼寝の話やおやつの話に雪崩れ込んで。実際にオットーに逢ったのは随分後になるのに、彼の作るパンの話や彼自身にやたら詳しくなっていた]