─カウンター席から─>>195>>196>>197アリーセ
[彼女が噴き出せばオジサマ呼びの溜飲も下がるものです。
お嬢様、と呼ぶ事に此方は特に違和感はありませんでしたから。
若い娘さんはみんなお嬢さん、それを様と呼びかえるくらいです。
その後にむくれながら「自分が可愛いはない」と言う彼女には心底驚いて目を丸くしてしまいました]
おや、君はとても可愛らしく思えるがね。
まあ、年上だからこそそう思ってしまうのもあるかもしれないが。
きっと、将来は可愛らしい、パワフルなお嫁さんになるのだろうね。
……旦那は尻に敷かれてはしまいそうだ。
[同じ武闘家、若しくは戦士でも無ければ武闘家の彼女には勝ち目が無いように思えました。
いえ、もしかしたら、同じ武闘家や戦士でも女性には勝てないものなのかもしれません。
想像して目を細めては、思わず苦い笑みを零すのでした。
自分も、駆け出しの武闘家ならまだしも、彼女にはもう勝てそうにありません。
女性を進んで打ち負かすつもりもありませんし、盗賊の自分は逃げるが勝ちとなるでしょう]