―――おまえの嘆く声が聞こえたのでね。 寂しい思いをさせていないか、心配になったのだよ。 私は、おまえから苦しみを取り除いてやりたい。 私の宝よ。[訪問の意図を告げながら部屋の中ほどへと進み、向き直って、誘うように両手を広げた。]