人狼物語−薔薇の下国

355 グロリアス・マギカ・グラマーティオ-スブ・ロサII


高校二年生 ジル


 きっと、ほんとうは、

 ……10年前に、受け止めなければ、いけなかったのに。
 ずっとずっと本当のことを黙って、貴女をそこまで追い詰めてしまったことが。

[ああ、また、罪が増えた。
――いや、気づけていなかっただけか。]

[一番言わなければならない言葉は、まだ胸の奥にしまったまま。]

[少年は、彼女と三歩分くらいの距離まで歩み寄ったところで、足を止めた。
そのまま、じっと動かずに。]

(221) 2015/07/20(Mon) 21:22:38

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