[それでも辞退の言葉は飲み込んで。
両手を捧げ持つ形にしながら、宝珠を受け取る]
こちらこそ、……ありがとうございます。
その"絆"の形を確かめられたのも、この戦いと――貴女の護りの力あってのことだと思うから。
[経験は自分たちにとって、大きな糧となるだろう。
けれどそれも、無事に切り抜けられてのことだ。
だからそれを支えてくれた精霊のいとし子に一礼を向けた後]
……『虚無』の想い、か。
[何者にも寄り添えず、それ故に心を求めた存在>>72。
世を脅かすものという認識は変わらずとも、ただ、そこにあったという想いは忘れずにいようと、心に留めて]