…… 闇に蠢く 歪なる者どもよ[詠唱に入れば刃を振るうまでの暇はない。これを使いたくなかったのは本心から、流石に今、この大規模な術を連続して行使するのは魔将の身にも負担が大きいのだ。それでも敢えて手を打つのは、それだけ目前の獲物を認めた証。ざわりと魔の気配が濃くなる。それを、ただ人の子なれば魔の術の為にと思うであろう。光の子の裂いた傷跡の、そこより漏れる魔の命と知らずに*]