[精霊の長の言葉>>219と共に届けられた祝福の魔法は、星司とウェルシュの利き腕に精霊銀で形造られ、澄んだ翠の煌めきを宿した小さな石を嵌め込んだ精緻な細工の
『それは疾風の精霊石の腕輪』
『疾風の勇者の魔法を助ける力となるもの』
[風の乙女達の歌うような声が、それが術具の一種であることを説明してくれた]
えっとつまり、魔法補助の術具ってことか…ありがとうございます。
[二人共魔法がいまいちだ、と、読まれちゃってるなあ、とは、思ったものの、ありがたいことは間違い無く、それが疾風の精霊の長からの期待を示しているのだとも感じて、ウェルシュは腕輪に手を触れて、今は精霊の領域の奥深くに在る筈の贈り主への礼を口にする]