人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


領主 ファミル

[表情の薄い紫の瞳は潤むでもなく、ただ、じっと写真の上に注がれる。ほんの一瞬、眉が寄せられてけれども、それを上書きするように。顔を上げたファミル・アンディーヴは、にっこりと花のように笑ってみせた。]

 それはもう、──熱心に、
 憧れているのがよくわかる文面で。
 
 …貴方の下で死ぬことを、
 彼が良しとしなければ

 或いは、

[───帰ってきたのではないかと。そう、思わせる手紙だったと。そう言葉に合わせて、風の無い中でロケットの鎖はかすかに震えて、金属の擦れる音をたてた。]

(221) 2015/11/03(Tue) 21:23:20

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