人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


野茨公 ギィ

― ジークムントの部屋 ―

[扉の内から通る声は、木々を抜ける蒼光のよう。
開かれた扉の傍で頭を垂れた、その項に視線を注ぎ、
歩み寄って手を差し伸べる。]


 嬉しいことを言ってくれるね。
 私はおまえと会うたびに、胸の高鳴りを覚えているというのに。

 突然目の前に現れでもしたら、
 きっと、私の心臓は破れてしまう。

[我が子の言葉に応えて微笑み、誘われるままに部屋の中へ進む。]

(221) 2014/02/17(Mon) 22:40:38

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