― 卒業パーティ ―[華やかな音楽が満ちる。常とは違う顔を見せる会場に、正装で足を踏み入れた。士官学校の制服には違いがないのだが、肩と胸には卒業生であることを示す飾りがつけられてある]……誰が先輩だ、誰が。[華やかな人ごみの中にあっても、藍色のドレスを纏う姿は小柄とはいえ一際目立つ。級友らの集うそこへと歩を進め、途中呼び止められて足を止めたりなどもし、辿りついた耳にカサンドラの声>>216が聞こえてきた。思わず呆れ声を投げる]