人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


雷華の族長 ガートルート

おいおい、撃ったのも斬ったのもあの小僧だろ?
おれはアレだ、ひがいしゃ、だぜ。

[従華の少年の心境を慮る蓮魔>>214にくつくつと低い笑い声を聞かせ。記憶にある言い回しを適当に口にしたが、意味はあんまり分かっていない。

よこされる蓮の葉を象った盃を有難く頂戴し、瓶の栓を抜いた。
ぽん、と小気味の良い音。
漂う酒精の香に目を細め、相手の盃に中身を注ぐ。]

ン?
ああ、気にするなよ。
勝手にした約束を、勝手に果たしているだけさ。
乱世に身を置くおれは、いつ死ぬとも分からんからな。
心残りは少ないほうがいい。

[己の盃を満たしながら、愉快気に語った。
鼻孔をくすぐる甘く爽やかな花の香は、確かに覚えがある。
千年前か二千年前か。あの長い冬に、彷徨っていた幽けき花精は、きっと生き抜いたのだろう。

目の前で不思議そうに首を傾げる花神を見遣り、ガートルートはまたにんまりと笑うのだった。*]

(220) 2015/10/15(Thu) 00:32:05 (roki)

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