[半端物《ダンピール》へ差し向けたのは、宴に水を差されるのを嫌ったがため。宴が終わった今は、些事であった。彼女が求めるなら>>210、そしてさらに磨き輝かせる糧となるならば、罰を与えるのも良い。けれども今はそう。教会だ。] 貴方を頼りにしていますよ。 貴方の知識と、美貌と、執着を。[手を伸ばし、頬に触れる。指先で唇を撫で、その間に滑り込ませる。彼女の白い牙は、白磁の淑女が与えたもの。彼女の裡に巡る血は、我が力に塗り替えられたもの。美しく成った彼女は、教会へ打ち込む最も鋭い毒牙となってくれるだろう。それはとても、楽しみな想像だった。*]