― 従業員部屋にいく前 ―
[ニコラスとクララに、談話室での状況を説明したら、傍にいたペーター>>212に睨まれた。本当に人狼の仕業と思っているのか、との問いにすっと表情から感情が消える。]
嗚呼。ゲルトさんが誰かに恨まれていた話は、少なくとも僕は聞いたことがない。それなのにあんなにむせかえるような血の臭いの中で命を奪われた。
それだけじゃない。雪崩で村が閉ざされ、銀色の月も出た。
”生き物をそのまま凍りつかせるほどの氷に閉ざされた時
銀色に輝く月に照らされた「人狼」がその血に目覚める”
あまりにも伝承と状況が一致し過ぎている。
[ペーターが強固に処刑を反対する理由が、幼いが故に死に恐怖を持っているとしか考えられなくて、淡々と考えを説明する。尤も本当の理由を知ったとて、ゲルトの遺体を見せる気にはならないだろうが。]