[その日も目を閉じ、追いかけっこをしているだろうカレルと妖精の気配を手繰っていた最中、ぴりとした物を感じ目を開ける。]誰か来たね。[老婆は石の上で目を開け、結界の内側から訪問者を見やり目を細める。]ああ……お前、ローランドか。[>>0:396紡がれた術と声には覚えがある。迷わずたどり着けたというのなら、邪は無いと思いつつも、老婆は結界を開くには慎重だった。]何用かい、ローランド。返答次第では、お前でも今はここに入れる訳にはいかないよ。[結界の外へと声を返した*]