……ごめん、なさい[結局、言葉はそこに戻ってきた。けれど、そこで立ち止まることはもうできなかった。ペーターは知ってしまった。自分の中にある、ただ「島が嫌いだ」という気持ちの他にある、もう一つ。失いたくない気持ち。だから、ペーターは顔をあげた]…話……。話が、したい。僕は……喋れないことも、たくさん、ある、けれど…それでも、あなたと、話がしたい。[ペーターの頬を、涙が伝って、零れ落ちた。]