―― 夕暮れ時:クレイエラの森の上空 ――[霧は益々濃くなっていき、もう手を伸ばした指先が見えるか見えないかくらいにまでなっていた。] …いくらなんでもまだ着かないってのはねぇよな。[長年過ごしてきた森とはいえ、この視界では今自分達がどこにいるのか把握する事は出来ず。空を見上げても太陽の位置すら曖昧だ。どうするか考えているとネージュが唸るように喉を鳴らし。それとほぼ同時だろうか、マリエッタが敵の存在を察知した(>>218)]