― 光の船 ―[──── そして現在。 影は光の御心に添い、その刃を振るい続けている。 その様はあたかも太陽に添う月、淡く輝ける者。] 見定めるなど。 本当はまったく必要などなかったのだよ。 ただ……好い。と思ったのだ。[はじめにその心を、その響きを感じ取ったのだから。 強烈な輝きではなく、然して影に紛れし静謐なる光を、 確かにこの魂は感じていたのだから、と。 独り言を聞く者はなく、大天使は一人静かに微笑み続けた。*]