そ……っか。そうだね。
相棒かあ。私に出来るのかなあ。
[呟きは、ただ美しい白鷹への憧れであったけど。
ジュードの言葉にそれは少し変化して、ひと。と、思いを描きながら両手を空に差し伸べる。指の間に映るのは蒼穹の向こうに光る白い翼で。
あれから消えてしまった人に、やはり彼の相棒はあの白鷹だったんだろうと思う。自分が彼の相棒にだとか、そんな風に夢見るほど子供でもなかったけど。
ただ。夢想する。
もしも自分が王の息子ではなく、鷹匠にもなれる身であったなら。或いはそんな未来もあったんじゃないか……って**]