― 前線某所 ―
ここまでだな。
[別動隊がいるという話だったが、遭遇したのは無謀すぎる特攻を仕掛けてきた少年兵のみ。部隊と逸れての行動と判断を下し、散開していた部下と合流して作戦終了とする]
これ以上動き回ると、偵察部隊の邪魔になりそうだ。
イェーガー隊長に怒られるのはありがたくない。
[少佐に上がってからは、あまり前に出るなとも言われている。
旧知の女伯が後見人となっていた彼には知られているのかもしれない。帝国内では詳細追及されずにいる公国外務大臣襲撃事件に誰がどう関わっていたのかも。
自分が、道を完全に見失っていることも]