[飛行機は極秘裏ながら、無論モルトガットに許可を取ってある。その搭乗人物までは、細かくは通知されていないだろうが。ともあれ飛行機は船よりも格段に速く、空を行った。やがて目指す船団が見えれば、パイロットは卓越した腕をみせて、そのうちの一隻に翼を降ろす。] ───ああ、良く見えている。[声>>2:+17が届いたのは、それよりもほんの少し前。笑み含んだ応えに返すことはせぬまま、甲板へと降り立った。彼はすぐに来るだろう、その姿へ満面の笑顔が向けられた。]