― 宿屋 ―
[戻ったら、まずは冷えた体を温めるつもりでいた。
しかし談話室に入れば出迎えたのは、未だ残る鉄錆のような香りと、
胸の辺りにタオルを置かれて横たわる少年――ペーターの姿。>>188
余計に血の気を失くした様子で1Fをうろついた末、
厨房で食器を洗うシモンを見つければ、>>209
安堵の溜め息とともに何があったのかを問う]
ヤコブさんがペーターを……!?
[過程、らしきをシモンが説明するのも耳に入ってきてはいたがそれは最初の間だけ。
重要なのは結果――魂を見た結果だと、
心の裡で冷酷な声がささやいていた]