[>>206上空から問いかけてくる声はまさしく幼馴染のもの。懐かしさに胸に熱いものが込み上げたが、それは許されないのだと知っている。]――…っ。俺、は…。[喉が震えて上手く言葉が紡げない。息を吸おうとして、ひゅうと音が鳴った。]…人間のシメオンは死んだ。ここにいるのはアプサラスが息子。シメオン・フォン・シュトラウス。――そういう、事だ。