─ 食堂 ─
お気持ちはありがたいんですが、聖地が無くなったら継ぐ店も無くなっちゃいますし。
聖地を脅かす輩を前にして何もしないなんてする方がよっぽど親父にどやされるんですよ。
それこそお前の代わりは居るが聖地の代わりは無い位言われますからね。
[気遣いに感謝しつつも苦笑を浮かべて返した言葉は、幼い頃父から受けた鍛錬の最中泣き言を言った際に投げつけられたもの。
当時はショックを受けたものだが、今なら笑って言える。
その言葉の中に含められている父の、この聖地に住まう者の覚悟が解るから]
この店を他のヤツに継がせるつもりもないので、多少の無茶は大目に見てください。
[苦笑したまま、それでも戦う意志は揺るがぬ言葉を返した]