[クララの戸惑い>>212>>213を感じて、ペーターは今度こそ胸が痛くなった。
クララはこんなにも、ペーターのことを「1人の人間」として認めてくれている。
そうして、心を痛めている。
ペーターはゆるゆるとかぶりを振った]
クララさんがそう言うなら、それは僕だって同じだ。
僕も、クララさんのこと何も知らない癖に、勝手に怒って……
僕は、ずっと自分のことばかりで……
[言葉が、気持ちが、後から後からあふれた。
こんなに支離滅裂では伝わるものも伝わらないだろう。
そう冷静な自分が囁くのに、止められない。]
だって…僕は……僕は……
[頭の中で沢山の事が交差する。言えることも言えないことも。
零れそうで、苦しくて、伝えようとすればするほど、その方法がわからなくなる]