― 3年前 ―[棚に並ぶ人形、居心地良いアンティークの香り。中々、あの兄、センスは悪く無いから困る、なんてぼんやりと考えながら、パン屋の店番をしていたのは、丁度自分の時だ] ……? え、誰…?[生々しい傷痕を遠慮なく曝した、知らないコワモテの男が、人形に感嘆の息を漏らす。少し警戒した>>181。長年も前の相手なので、記憶から掘り起こすにも苦労を必要としたが。本当に子供の頃、兄と年近い少年がいた事と、眼前の男が一致した頃]