ええ。見つけたら教えますよ。というか、見つけたら教えて欲しいのは俺もですから…
[ポロッとそんな本音が漏れる。ああもういいや、と小さく呟けば]
正直に言いますと、俺が一番見たいのはその施設だったりするんですよね。
勿論、危険がありそうな場所であれば案内同行しますよ。
[軍人の方を気にしながらそう小声で付け加え]
あ、愛読…
[その有難い抗議の声に目から汗が出そうだ。読者がこの少ない乗客の中に2人もいたことに感動を禁じ得ない。]
すみません。
ちょっと、胸が詰まって…
[と、しばし沈黙してから深呼吸をして顔を上げると次の言葉にまた息を飲んだ。]