― 執務室 ―
えー、要らないんですか?
あ、もしかしてその指輪が特別なんじゃなくて、指輪自体が好きなんですね!じゃあ、新しい領主さまに元領主のしるしの指輪とか作って貰いましょうよ!
あ、私は点取れる気がしないので別の誰かで!
[鳩をあしらった銀と黒の指輪は、クレスちゃんにとても似合っていると思うのだけど。
でも、どうやら特別なものじゃないらしいようだ]
はい、お伝えしておきます!
失礼しましたっ!
[伝言を頼まれれば>>204、承知の旨を伝えてぺこりとお辞儀をし、部屋を出て広間に戻った。
いつの間にか人が増えている。
町の靴屋さんから真面目な門番さん、真面目じゃない門番さんまで、まるで選考基準が分からない。
やっぱり、うちの領主さまは変人だ]