―少し前―>>217[皿を洗っているころだろうか、遅れてきた白金の兎が一羽。雨粒に濡れ、ふるふると震える彼を見て、ルートは皆を起こさないように、しかし急いでタオルをもって、歩み寄った。]あんたさん、びしょ濡れやん…。大丈夫かいな?お風呂使うか?[そういって、拒絶されなければ、彼の頭をタオルでふいて、風呂の場所を示したことだろう。]