海の絶える島、でしたね。
高い崖がこの島と外界を完全に切り離している。
[素直に顔や態度に出る変化を見て、面白いなと悪戯心が芽生え>>205
揶揄いが過ぎたと手を挙げる軽い反省は表面的に。
絶海の言葉が出れば、出航前から持っていた資料の一節を読み上げる。]
ええ、海がずっと先まで続いてますしね。
こうして見ている分には人工のものがなくて綺麗なんだが——。
緊急事態なのは伝えてるからいずれ来ると思うんですがね。
ま、こんないい天気なんですから。大丈夫ですよきっと。
[叩く指先の音を聞いて繋がらない無線を思った。
根拠のない大丈夫を言ったのは己を安心させる為か彼女を安心させる為か。
とにかく明るく言って立ち上がる。]