人狼物語−薔薇の下国

496 天穹迷花


天星仙花

オオーン!

[ 影は声を上げながら揺れ続け、揺れながら徐々にその色を濃くしていく。

不定形の影から、巨大な妖魔の姿へ……黒牛に似た体躯に尖った爪を生やし、頭部には羊のように曲がった角、その口はおよそ顔の半分以上を占め、常に食らうものを求めて、ガチガチと虎のような鋭く長い牙を鳴らしている......どこかで、その特徴を聞いたことがあったなら、四凶の一『饕餮』の名が思い浮かぶだろう。

だが、その姿は濃くなったといっても「影」のまま。濃い瘴気と強い妖力を感じさせはするが、どこか実体としての質感に欠ける* ]

(218) 2018/02/06(Tue) 23:48:04

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