[去り際のゲオルグに、“成長した”と言われて、一瞬目を瞠った。>>214
前はクソガキだったという部分につきましては、自覚がありすぎるので頷くしかないけれど、
そうか、成長できたのかと、しみじみとした物言いを失礼とも思わずに、嬉しそうに頷く。]
ああ、これでも警備員だからな。
何があっても絶対守る。
[それこそこの場に“人狼”が現れたとしても、彼女一人を逃がす間持ちこたえるくらいは出来るだろう。
恩あるマーティンの娘さんだ。
脅し文句のような物言いを、素直に受け止め頷いて。
去りゆく背中を呼び止めはせず、ドロシーへと向き直り。]*