[個室を出て、談話の出来るエリアの椅子に腰掛け、胸元の絆石を掌に掬い上げる。意識を集中してみたが、いつも身の内をぐるりと巡る何かの度合いが少ない]うーん……本当に、何なんだろうな、これ。[そう言う感覚があるだけで、原因となるものが一切分からない。ただ、手にしていると馴染む何かがあると言うのが初めて感じられた]実は意思を持ってて、少し認めてもらったとか?……まさかね。[自分で言ったことを否定して、絆石を持ち上げていた手を戻す]