うん、そうそう…。
[>>212玲緒が情報を収集するのを見て、あたしもガラケーを取り出す。
そうしている間に玲緒がお店を見つけたらしい。]
釜飯…。
[お父さんに勧められたと話す玲緒の瞳は、今は輝いていない。
先刻に見たものが影響しているんだろう。
差し出されたスマホの画面にはブラウザのタブが二つ。
あたしも支えるように白いカバーに軽く手を添えて吟味する。]
あたしは茶粥…かな。
玲緒はどっちがいいとかある?
[季節ものの栗が入った釜飯には少し心を惹かれるけど、がっつりと食べる気分ではなかった。
何方か決まれば、その店に向かって歩き出すだろう。]