[双子は豪華な鞘から刃を引き抜き、その銀色を星灯りに透かす] 『だいじなひとの短剣で刺すなんてロマンチックだわ』最期に傍に居させてあげるボクらって優しいよね。[病が大分進行してしまったお姫さまは、今は夢の中に沈んでいる。起こしても良かったけれど、うるさくされても面倒だし、眠ったままの方がきっとお互いに早く終わる]じゃあね。さようならユーリエ。 『ばいばい』[銀を胸に飲み込み、儚い星は堕ちてゆく――――…**]