[ここで寝ろ、ということなのだろうか。しかし、何故だろう?とルートは小首をかしげていたが、やがて]…ここでええか。[くらり、と睡魔に襲われて、ルートは導かれたその場所で、フィンチ型の眼鏡をはずし、机の上に置いた。ぼやけた視界の先の、安らかに眠っているだろう褐色の兎の髪を一度だけ撫でて、眠りの世界に落ちていった。**]