── メイン・サロン ──
[ 壁にもたれかかって休んでいれば、銀髪の男からの声が聞こえたか。>>200
なお、ゲオルグの「人狼が死んだなら、斃した奴が名乗り出てもいいんじゃねえか?」という言葉も耳には入っているが、聞こえないフリをしている。
ハーランがベネディクトと騒いでいたのは既に周知の事実。
仮に、ここでハーランが疑われようと、
ナネッテは大っぴらに 庇ったりはしない。
人狼に協力すると言ったし、庇ってもいいと思っているが。
1人のために、他の2人に負担がかかるならば、切り捨てるべきだと考えるため。
また、疑われることを気にも留めていない>>55 ように映ったため。
残念ながら狂信的な考えは持ち合わせていない。
ナネッテは存外、ドライであった。 ]
………はい、私ですが。
……何か?
[ ほっぺたにガーゼを貼ったまま、ふらり、立ち上がり。
声の主に向き直る。
ベネディクトが人間だと言う事を、知っているとは知らず。 ]**