[それでも、努めて冷徹な視線でロー・シェンを見返す。]
さて…と、旧交を温めたところで、現実に戻ろうか。
殺した魔物も、殺された兵も、屍鬼になって戻って来る状況で戦い続けても、残るのは焦土だけだ。
おまえも王都アルテスをクレーターにしたくはなかろう。
おまえの首をとって帰れば、褒美に町のひとつくらいもらえる。
そこで、生き残りの人間でも集めて暮らすというのはどうかな。
おまえも無駄死ににはならない。
── そのために、死んでくれるか?
[それ以上のことができるのなら聞かせてみろと、言葉にはせず、求める。*]