[最後の一撃が少女の心臓に加えられ、内に生じた氷の結晶は完成する。 それは、心身の変質が完了したと同義] ――動けるか?[気遣いではなく、確かめるような冷えた声が、少女へ呼び掛ける。 氷の如く冷え切った身は、先の一撃を最後に痛みすら感じなくなっているだろう。 にも関わらず、その身は少女の意のままに動かせる。 そのような奇妙な状態――と、思う心がまだ残されているかはわからぬが*]