[太い脚に、刃如く雄々しい凶爪。 鋭い牙は毛並みと同じ黒に染まり、黄金の瞳だけが輝いている。 王の命令に従い、大気を踏みつけ、空に踊りかけたが―――…。 ふと、傍らのダークエルフたる同胞に視線を向けた。 口ほどに物を言う黄金色が揺れ。 ―――― 彼は果たして、飛行出来ただろうか?*]