人狼物語−薔薇の下国

467 【SF人狼騒動RP村】 Sleeping Silver SheepA 〜愛はさだめか、さだめは死か〜


奇妙な乗客 ヴィクトリア


──── 独り言 ────

[ 黒服の男に連れていかれてから数日。
 蒸し蒸しした部屋には入れられていない。
 ここに来てから人には会うものの会話はなく
 1日に1度運ばれる食事を口にしては
 砂埃と蜘蛛の巣だらけの大きな倉庫を掃除する。
 たまに倉庫の小窓から外の景色を眺めては
 眩しそうに目を細め、そこに広がる砂の大地と
 どこまでも続く青い空に目を輝かせた。
 地面の下で暮らすことが多かったため
 太陽の光すらまともに見たことがなかった私には
 何もかもがキラキラとして見える。
 ここの環境だってとてもいい。
 食事がもらえない日はないし
 理不尽な暴力もない。
 ここに何があるのかわからないけど
 気にしなければ十分に睡眠がとれる。
 ずっとここにいられるのなら────
 そんな想いは確かにあった。
 けれど、ここにいられるのもあと僅かだろう。

 船に、乗るのだから。 

 命令は絶対。
 拒否することも反くことも許されない。 ]
  

(217) 2017/01/13(Fri) 14:04:13

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby