[第二閲覧室を出て、アイリを探しに行く。先ほど来たばかりというのだから、今頃はきっと自室で荷ほどきでもしているだろうと思った。居住区の方へ向かい、アデルの部屋を探す。ほどなくして見つけ、丁寧に扉を3回ノックした。――が、返事がない。気付かれなかったのか、不在なのか。もう一度ノックするも結果は同じだった。仕方ない、緊急のものではないから、と、ノブのところに回覧板を提げ、その場を後にした。アイリが中で眠りに落ちていることなど、知る由もない。重たい書籍を抱え、ようやく事務室へ*戻った*。]