― パレード後・聖神神殿 中庭 ―
[間違った推測がされている事には気づく事なく──まあ、気付いたとて訂正するかはまた別なのだが、それはさておき]
[綴られる、感謝の理由。>>208
発端はともかく、この召喚で彼が掛け替えのないものを得る事ができたのだ、と。
それ故の感謝が綴られているのだ、と。
そう、気付いた神官長の口元には自然、笑みが浮かんで]
……そう、ですか。
思わぬ所で、願いと願いが交差した……という事ですね。
[一方的に押し付けただけではない、と。
それは、記憶を積み重ねつつ生きる者にとっては、少なからぬ救いとなって蓄積される]