[ 見た目とは裏腹に幼い一面。 どこもかしこも今知った二人は ある意味誰より無垢なのかもしれない。 上唇を吸って表面を形を舌でなぞり 唇で食めば柔く引っ張るだの。 誰に教えられたでもなくやってのける。 ] …………視てる、のに。[ 掠れた声が喉から震え落ちた。 ぎゅうっと締め付けられるような胸の 痞えはどうあっても取れない。 耳鳴りがしそうな程に血脈が喜ぶのを、 俗に言えば、ときめいていると称するが 相応しい言葉を知らずにいたから ]