[厄介な敵砲艦に対する、味方巡洋艦>>14からの援護もあるいはあったかもしれず。速度を取り戻すのが一番遅れていた巡洋艦へ、水雷艇3が前から、後ろから、そして右からと三方から高速で距離を詰めた。そのうちどれかが本懐を遂げられればいいと。…は。という、緊張と、息遣いが。あたかも艦から滲み零れるようだった。まだ若き水雷艇の乗り手たちは、 水雷を剣に、 恐怖を盾に、死地の中、自分を、味方を、艦を信じて海を駆ける――*]