― 少し後・待機場 ― みりーちゃん、お帰り…… あれ、ひとり? [ひゅっと風を切る音が響く。続いて着地音。 大蛇討伐に向かったはずのミリアムが待機場に降り立ったのには、まず労いを向けるけれども。 彼女の説明を聞けば、表情は固くなる。] かでぃが、燃える大蛇を追った…。 でも、ほぼ勝利は確定している状況なんだよね? それなら、止めに向かったんだと思うけど…[周囲の音に耳を澄ませるが、それらしき音が聞こえない。 落下速度によっては、感知に送った光球も見失うだろう。]