[二人の間に永遠とも言える静かな時間が過ぎ、その淡い色をした瞳>>156を湖面のような黒が見つめていた。しかし彼>>157の気が驚きで揺れる隙を見逃す程、甘くはない。仲間を持たぬ男は、周囲の気配など意にも返さなかった。] やはり貴方は、れっきとした人間ですよ。[穏やかで優しい、柔らかな声だった。気が逸れた瞬間を見計らい、大鎌を器用に振り翳す。かまいたちが幾重にも彼へ襲いかかり、その後ろから死神に似た黒髪の男が、血の大鎌をソマリの身体目掛けて、横一閃に薙いだ。]