― 山中移動 ―
[そもそも彼らが正式に加入したなどというのを知る人物がいるのかすら定かではないが、友軍ともいえる存在の偵察>>167には気づかずに東に進む
先は奇襲ともいえぬほどの地鳴りを響かせて騎馬隊は突撃をした。
その威容と山から突然出てくるという状況に民兵ならば動きがとれぬ、あるいは散を乱して逃げると思ったからだ。
それに印象付いたはずだろう。その音が今回は一切なかった
騎士目亜(ナイトメア)の持つ短時間の浮遊能力。
それを、脚が地に着く一瞬のタイミングで行使していたため…音がないことによる警戒をするタイミングのずれをもってのこと。
ちらちらと林の隙間から、軍勢同士>>198 >>199がぶつかり合うように構えているのが見える中、残りの伝書蝙蝠たちに伝言を出す。
それは紅い人あてではなく、アジトに残った部下へと向けてのもの]