―教会、処置室―
>>214>>215 リヒャルト
[緊張を解すためなら、いくらでも尻尾を触って良い。
そんな風に言われたなら遠慮なく尻尾をさわさわなでなでもみもみしただろうけれど残念ながら口に出して言われることはなかったために、さらに尻尾に手を伸ばすことはなかった。
目を閉じていても、音やベッドの軋み等でその動きはだいたいわかる。
開いた足の間に相手の体の熱を感じ、自身の心臓もまたうるさいぐらいに高鳴っていた。
誰かと恋仲になったことがないわけではない。
醜いその傷痕を見せるのを怖れ、さらに一度その傷を見て嫌悪する言葉を吐いた男に出会ってしまったのもあり、結局その年まで深い仲になった相手はできないままだった。]
え?何か問題がありましたか……?
[その傷に、なにか自分では気付かない呪いでもあったのだろうか?例えば胸が成長しない呪いとか。呪いのせいであったならどんなによかったか。
ともかく、特に紙を取り出すでもなくさらに足を開かされたならそれほど大きな問題ではなかったのかもしれない。
足の間に座り足を開いたなら醜い傷痕も日に当たっていない白い太股も見られているだろうと思うと羞恥で顔が熱い。]