人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


帝国軍少尉 ヴィンセント

― 氷の橋 公国側岸壁付近 ―

まだだ!斥候隊が戻っていない。それまでは、勝手に落とすな!

[技官の一人が、橋を落としたいと提案してくる。
問題外とばかりに断ると、階級の違いを元に食い下がられる。]

………中尉殿でしたか。これは失礼…

私の持つ通信機は、後方の隊と直接繋がっています。
回線は現在もつなげたままにしているので、ここでの発言は「上」に筒抜けです。
そして、現在の命令は橋の死守と先遣隊の支援活動。
万が一、この命に反する不慮の事態が発生すれば、貴官に全ての責任を負っていただくことになりますが、宜しいですね。

[言葉を返すと、年嵩の中尉は掌を返したように必死の形相で橋の死守を命令し始めた。
内心、ため息をつきながら斥候隊の向かった方角に目を向ける。

工兵隊は、橋上の嵐を避け、橋の出口からはやや距離を取り気味にしながら、防衛の陣を敷いていた。]

(216) 2013/06/15(Sat) 14:55:02

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