人狼物語−薔薇の下国

497 堕天の服従試験


蒼眼の天使 カレル


[ 彼に触れられるのも名を呼ばれるのも
 今や羽ばたいてしまいそうな程に
 喜びを示してしまうものだった。

 充ち足りているに違いないのに、
 それでも様々な事に気を注ぐ様は
 何度繰り返しても学習後にやはり行う。
 だが、彼に向ける情は
 他と比べ物にならない強いものだった。

 同列に扱えないかけがえのない幸せ。
 しかし幸福であると同時に
 罪悪感を得てしまう魂が憎い。

 彼と共に二人で在れて
 出来る事なら彼の傍でその背を抱いて
 彼と一緒に充ちて充たされてを求め合いたい。
 紛れもない真実だと云うのに
 難儀なものだった。 ]

(215) 2018/03/31(Sat) 04:59:21 (24kisouth)

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